日本経済史

「日本経済史」では、「資本主義について他の学生達と考える」ことを到達目標として、1816年(文化13年)成立の武陽隠士著『世事見聞録』を講読しています。

授業後半では、例えば「廃れ人=ホームレスの発生」というテーマで、学生達による議論と発表が展開されます。学生達は4チームに分かれて、日本人学生がそれぞれ司会役を務め、中国やベトナム出身の留学生達から意見を出させ、集約します。日本人学生達は「言語の問題」で留学生達を助けます。これだけでも彼らの成長に繋がりますが、日本人学達の多くは、この場で初めて「生きた社会主義」を留学生達から学ぶのです。

授業の最終回の事後アンケートで、次のようなことを書いた中国人女子学生がいました。
「今回の授業で、いろいろな人の発表とコメントを聞かせてもらってよかった。知識を勉強することだけではなく、みんなそれぞれ話し合って、自分だけではなく、みんなと一緒に成長しているように感じました。たくさん日本語を喋って楽しかった」。

経済学部では、これからも「学生同士による学び合い」など、より効果的な学修方法を研究・実践して行きます。

【By 吉田敦】


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