1年生向けのデータサイエンスでは、マレーシア在住のData Informed CEO西岡賢一郎さんに「成功と失敗の実像と生成AI時代の展望」と題して講演をして頂きました。
西岡さんは大学院時代にベンチャーを創業し、現在はAIエージェントを主導する2度目の起業を行うとともに機械学習の社会実装勉強会の主宰などをされています。そのような経験からデータ準備環境の軽視、経営層とのコミュニケーションギャップなどの具体的な失敗例から何のためにデータ分析するかを明確化することの重要性などを話して頂きました。また生成AI時代にはデータ前処理の自動化、プログラミング障壁の低下などから生成AIに適切な指示が出せるプロンプトエンジニアの役割が高まるとともにビジネス価値創出につながる戦略的分析の重要性が増すとのことでした。その上でまずはChatGPTで簡単なデータ質問をするなど「学生が今からすぐ始められるデータサイエンススキル向上策」を示して頂きました。学生からは「AIやデータサイエンスがどのようにビジネスに活かされているか、具体的な事例を通して理解できました。特にITベンチャーのスピード感や柔軟な発想力に魅力を感じました。」、「生成AIやデータ分析など、もともと関心を持っていた分野について、最前線で活躍されている方から実際の現場の話を聞くことができ、とても興味が沸きました。具体的な業務内容やどのように新しい技術を社会課題の解決に活かしているかを知り、ITベンチャーで働くことへのリアルなイメージが持てました。」、「自分も学校の勉強をする意味がわかなかったけれど、今日のお話を聞き自分が将来やりたいことについてしっかりと学ぼうと感じました。また、ITは単なる技術ではなく、ビジネス理解やコミュニケーションも重要であると学び、より実践的なスキルの必要性に共感しました。」などの意見が聞かれ、勉強の意味への理解やモチベーションにも繋がったようです。
[By 高橋義明]